平成25年6月19日

和泉市議会
議長 服部 敏男 様


和泉市の歴史・文化・自然遺産である
  谷山池の保存に関する請願書

紹介議員 (和泉市議会議員名)
金児和子
小林昌子
早乙女実


1.請願の趣旨

 谷山池は、1000年に亘って和泉市民の生活を支えてきたため池であります。 しかし、昨年5月管理委員会総会において売却の決定がなされ、 地権・水利権を持つ12町会・12水利組合で次々と合意書が提出されつつあります。 谷山池は、市民の歴史・文化遺産であり、かつ豊かな自然を保っており、 洪水調節機能や都市防災機能をも併せ持つ大切な池です。 民間に売却され埋め立てられてしまわないよう、もし売却となった際には和泉市が購入し、 歴史・文化・自然公園として保存してくださるよう求めます。

2.請願の理由

 谷山池は、上池、中池、下池(本池)の3つの池から成り立ち、 平安時代から鎌倉時代に俊乗坊重源が築いたと言われ、 地元では「重源伝説」として残る貴重な歴史遺産であります。 重源は中国(宋)に三度も渡り、東大寺の再建や狭山池の改修に携わった高僧で、 彼が宋から持ち帰ったという水仙が和泉市の市花となっており、 桑原町の西福寺の境内にある石碑には、東大寺長老狭川明俊の句 「南無俊乗 和泉の母よ 水仙花」 が刻まれています。 そして、重源が讃岐からつれてきた技術者たちが鍛冶屋町を形成し毎年子孫が重源講を催し、 西福寺では毎年重源忌の法要を営んでいます。 谷山池は市内でも最も古い溜め池の一つで、 池田谷から和泉市中心部の農業と住民の生活を1000年にわたって支えてきただけでなく、 谷筋から流れ出る大水などの洪水調節機能を果たしている和泉市民にとって かけがえのない重要な池であります。

 また谷山池周辺は、古墳時代中期5世紀中頃に日本で最初に須恵器生産が始まった堺から狭山、 和泉に至る泉北丘陵窯跡群の一部であって、須恵器の窯跡が和泉市内で最も多く、 埋蔵文化財包蔵地に指定された宝庫であり、 これからの発掘調査及び研究が待たれる重要な文化遺産でもあります。
 さらに谷山池下池から上池の上流に至る谷筋は、 もう市内でほとんど見られなくなってしまった小川が水路として残り、 シュレーゲルアオガエルなどの絶滅危惧種三種を含め六種類もの両生類が生息しており、  昆虫では、和泉市唯一のミドリシジミ(蝶)、ナニワトンボ、サラサヤンマやエゾトンボ類等の絶滅危惧種が 生息し、魚類では昔からのメダカも見られます。

 鳥類では、池畔の雑木林でオオタカ(大阪府絶滅危惧U種)の営巣が確認されたり、 冬季には上池に毎年百数十羽のカモ類が飛来し、特にヨシガモについては府内最大級の飛来地となっています。 また昨年秋には、上池上流部の水田跡や下池にコウノトリが飛来し、 重要な野鳥の生息地として注目されています。

 ところが、近年灌漑用水としての需要が減ってきた一方で、 折々の集中豪雨による堤防の改修費用の負担等のために 地権・水利権を持つ12町会・12水利組合で池を売却しようという計画が持ち上がり、 平成24年5月谷山池管理委員会において谷山池上池及び谷山池下池の一部売却が決定されました。 そして12町会に対し売却への同意書を集めるよう指示が出されております。 現在5町会の同意書が市に提出され、予断を許さない状況になっております。

 歴史・文化・自然の揃った池は大阪府にもう残っていません。 谷山池は、和泉市民だけでなく大阪府民の遺産として重要な価値があることは明らかです。

以上の通り請願いたします。
請願者
住 所 和泉市阪本町xxxxxxxxxx
氏 名 「谷山池の保存を求める会」
     会長 奥村博
     電話番号 0725-xxxxxxx

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和泉市の歴史・文化・自然遺産である谷山池の保存に関する請願書